大人になったあなたに伝えたいこと
レオン・ウェルトに
この本を一人の大人に捧げることを私は子供たちにおわびしたい。私にはきちんとした言い訳があるのだ。その大人は、私にとってこの世で最良の友人なのである。言い訳は他にもある。その大人は、子供のために書かれた本をきちんと理解できるのである。三つ目の言い訳もある。その大人は、飢えと渇きに苦しむフランスに住んでいて、慰められることをとても必要としているのである。もしこれらの言い訳でもまだ十分でないのなら、私はこの本をかつて子供だったその大人に捧げたいと思う。大人は誰しも最初は子供だったのだから(しかし、大人たちのなかにはそのことを憶えている者はほとんどいない)。だから、私は献辞を訂正する。
小さな少年だった頃の
レオン・ウェルトに
これは有名な「星の王子さま」の冒頭部分です。
僕はこの本を読む度に大人ってなんだろうと考えます。
そして、自分が大人になってゆくことを実感します。
そんなことを繰り返し考えていたら、最近自分の中でモヤモヤしていた大人という概念が突然形を持って僕を見上げてくるようになりました。
あまりにも健気に僕を見てくるので僕もそろそろ堪忍して大人になろうと思います。今回の記事の相手は僕。
子供の僕が大人になっても忘れないで欲しいことを3つ書きたいと思います。
大人になった貴方に
眠れない夜を過ごして
子どもの時、明日の遠足が楽しみでワクワクしてどうしようもなく眠れない夜がありました。
有難いことに、今もワクワクで寝れない夜が多いです。
大人になった僕はどうなんでしょうか?
あなたは?
最近ワクワクして寝れない夜がありましたか? ?
大人になると、守らなくてはいけないものが増えますね。きっと、それを守ることばかりに夢中になるといつの間にか忘れてしまうのでしょう。
頑張ったのですね。少し頑張りすぎましたね。ゆっくりと休みましょう。なんとかなるものです。
都合よくならないで
この前「うちはうち!よそはよそ!!」とテンプレの言葉を子どもに言っていた母親を見かけました。
その母親はもし自分の子どもが「大学に行くのを辞めて歌手を目指すよ」と言ったら「うちはうち、よそはよそよ」と言ってあげるのでしょうか?
答えはいいたくもありません。
あなたがもし大人になってしまっても子どもを1人の人間として見てあげてください。それこそ、あなたが子供だった頃を噛み締めてね。
自分が1番であることを疑わないで
子どものころは世界は自分を中心に回ってると思ってました。なんてありきたりだと思いませんか?
僕も小学生の頃はそう思っていました。ところが、中学生の頃は…やはりそう思っていて。
高校生の頃になると、でもそう思っていて。
実は今もそう思っていたりします。
大人になるとこう思えなくなって自分の夢を見失ってしまうんじゃないか。僕は自分の夢が大きすぎるが故に時々そう妄想します。
僕なんかには出来るわけない。こんなこと不可能だ。もしかしたらそう思うようになるのではないか。
考えるだけで砂漠に不時着するより恐ろしいですね。
忘れたら思い出して下さい。あなたが1番であることを。
この3つはどれも今の僕にとっては当たり前の事です。
当たり前の事が当たり前で無くなっていく。
これが前進であるのか停滞であるのか、絶望になるのか諦観になるのかはまだ分かりません。
とりあえず、1年後またこの記事に戻ってきて率直に思ったことを書き足したいと思います。それでは1年の時を超えてまた会いましょう。
小さな少年だった頃の僕より
愛を込めて